洪郁如(こう・いくじょ)

明星大学人文学部専任講師。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究博士課程修了。学術博士。専門は、近現代台湾社会史、女性史。現在の研究関心は、帝国日本の植民地統治下における台湾人のファッションと権力の相関にある。中国に由来する伝統服、近代化の追求により取り入れられた洋服、支配者とともに登場した和服という三者の選択には、服飾の政治化、植民地近代化、あるいは社会階層の問題が交錯している。「モガ現象」を一つの切り口とし、こうした問題群を考察してみたい。主な著書・論文に、『近代台湾女性史』(2001)、「植民地の法と慣習――台湾社会の女児取引をめぐる諸問題」『植民地帝国日本の法的展開』(2004)、「求められる新女性像――日本統治初期における台湾の社会変容をめぐって」『中国女性史研究』第7号(1997)、などがある。(1)『近代台湾女性史』(2001)、(2)「植民地の法と慣習――台湾社会の女児取引をめぐる諸問題」『植民地帝国日本の法的展開』(2004)、(3)「求められる新女性像――日本統治初期における台湾の社会変容をめぐって」『中国女性史研究』第7号(1997)。