ジェンダー研究の国際的拠点 - お茶の水女子大学 ジェンダー研究センター
 

IGSの過去のイベントを年度別にご覧になることができます。

2012年度(平成24年度)

WORKFAM 最終成果報告会「家族のウェルビーイングとワーク・ライフ・バランス政策~女性のキャリア形成と男性の育児参加を実現するために~」

 

日 時
2013年1月23日(水)18:00~21:00
会 場
お茶の水女子大学 共通講義棟 2-201号(大講義室 キャンパスマップ⑥の建物) 
2008年度から4年にわたり実施した家族形成や女性のキャリア形成の視点で見たワーク・ライフ・バランスに関する調査の結果をもとに、新たな社会提言をいたします。
テーマ
女性の就業継続と日本の雇用慣行/「女性活躍社会」へのロールモデル形成政策(福井県の事例から)/男性の育児参加とワーク・ライフ・バランス/子どもの発達と父親と母親のQOL/新たなワーク・ライフ・バランスの政策へ
報告者
プロジェクト研究者:永瀬伸子、石井クンツ昌子、菅原ますみ、戒能民江、神尾真知子、舘かおる、申 キヨン
参加申込
参加費無料。参加ご希望の方は、当日受付にいらしてください。
主催
お茶の水女子大学「ジェンダー格差センシティブな働き方と生活の調和」研究プロジェクト(WORK-FAM)
共催
お茶の水女子大学 ジェンダー研究センター
問合せ先
お茶の水女子大学WORK-FAM事務局
〒112-8610 文京区大塚2-1-1
workfam@cc.ocha.ac.jp

このページのトップにもどる

『災害、復興とジェンダー公平な国際共生社会の構築』プロジェクト 国際シンポジウム「災害、復興におけるジェンダー公平性を問う」

 

日 時
2013年1月14日(月・祝)13:30~17:30
会 場
お茶の水女子大学 人間文化創成科学研究科棟6階 607 大会議室 
災害復興は、グローバルな社会の平和構築や共存のために、これまでも国際援助や国際協力の最優先テーマのひとつであったが、2011年3月の東日本大震災は、日本を国際社会の災害基金の最大被援助国とする一方で、経済発展を中心とする開発がむしろ生活の不安定化要因となりうることをあらわにした。また、被災地域の人々はジェンダー・階層・エスニシティ・年齢により異なる被害の負担を負わされており、復興の遅れに伴う災害状況の継続は、地域のジェンダー・格差の構造を露呈させている。本シンポジウムは、こうした問題意識に基づき、タイ・インドネシア・日本の災害復興の事例を実践者、研究者より報告し、ジェンダー公平な国際共生社会の構築にむけて議論するものである。

報告
パリチャート・クロンカント(JICA防災能力向上プロジェクト・コンサルタント)
「台風警報への老年者の避難意思決定―タイ南部農村部を事例として」
アラビヤニ・アブバカル(旧アチェ・ニアス復興庁・女性、ジェンダーとこどもの福祉部長)
「アチェの女性―紛争・津浪後の未来をみつめて」
平野恵子(お茶の水女子大学大学院研究院研究員)
「インドネシアにおける地方分権化と災害復興・対策 ―ジェンダー主流化の観点から」
池田恵子(静岡大学、東日本大震災女性支援ネットワーク研修担当)
「災害・復興の経験を「災害に強い社会の構築」に活かす ―大津波からインドネシアは何を学んだか、日本は何を学ぶのか」

*日本語/英語/インドネシア語同時通訳付き

【サイドイベント:フォトボイス(写真と声)】
~女性たちが見た・経験した大震災~
日時:1月14日(月・祝)12:00~18:00
会場:人間文化創成科学研究科棟6階 602小会議室
福島・宮城・岩手3県の女性たちが被災の経験やその後の生活・希望などをデジタルカメラで撮影し、グループでの語り合いを通じて写真に付随する「声」(ことば)を付けました。当日は福島の撮影者の話も聞けます。
参加申込
事前申し込み必要。 参加費不要。
主催
お茶の水女子大学 ジェンダー研究センター
協賛
お茶の水女子大学 グローバル協力センター
問合せ先
お茶の水女子大学ジェンダー研究センター
〒112-8610 文京区大塚2-1-1 Fax: 03-5978-5845
igsoffice@cc.ocha.ac.jp

このページのトップにもどる

「災害、復興とジェンダー公平な国際共生社会の構築」第2回研究会

 

日 時
2012年12月12日(水)18:00~20:00
会 場
お茶の水女子大学 本館135号室 カンファレンスルーム 
『核廃棄物と熟議民主主義』を読む
講読文献:ジュヌヴィエーヴ・フジ・ジョンソン『核廃棄物と熟議民主主義―倫理的政策分析の可能性』(2011年刊、新泉社)

■報告:菅野琴(ジェンダー研究センター客員研究員ほか)
■司会:舘かおる(お茶の水女子大学ジェンダー研究センター教授)

*参加される方はなるべく事前に『核廃棄物と熟議民主主義』を読んでおいてください。

【プレ研究会】
参考DVD視聴 『放射能廃棄物―終わらない悪夢』(2009年製作、ドイツ=フランス)
日時:12月12日(水)15:00~17:00(上映時間1時間30分、討論30分程度)
会場:生活科学部棟第5講義室(本館128号室)
挨拶・司会:舘かおる(ジェンダー研究センター)
参加申込
参加希望の方は資料準備の都合上、 hirano.keiko@ocha.ac.jp (平野)までご連絡下さい。
主催
お茶の水女子大学 ジェンダー研究センター
協賛
お茶の水女子大学 グローバル協力センター
問合せ先
お茶の水女子大学ジェンダー研究センター
〒112-8610 文京区大塚2-1-1 Fax: 03-5978-5845
事務局担当 hirano.keiko@ocha.ac.jp (平野恵子)

このページのトップにもどる

公開シンポ「ジェンダー・クオータの比較政治学」

 

日 時
2012年12月1日(土) 14:00‐16:00 
会 場
法政大学市ヶ谷キャンパス 富士見坂校舎 F305教室 
 日本における女性議員の比率は、欧米先進国のみならずアフリカやラテンアメリカ、アジアの発展途上国にも大きく後れを取っている。議会における女性議員比率は、いずれの国においても、女性が政界に打って出た当初は低く、次第に上昇していくという共通の特徴をもっている。しかし、その上昇の仕方には大きな違いがみられ、日本が伸び悩んでいるのに対し、途上国のそれは急速に上昇している点に特徴がある。アフリカやラテンアメリカ、アジアの国ぐににおける女性議員の成功は、ひとえにジェンダー・クオータによってもたらされている。また、西欧の国ぐにでも形は異なるもののクオータが実施され、女性議員増加に貢献している。つまり、日本が世界で後れを取っている最大の要因は、クオータが実施されていないためである。ジェンダー・クオータは、選挙の立候補者の一定比率を女性に割り当てる積極的女性登用策である。本シンポジュウムでは、比較政治学の観点から、ジェンダー・クオータについて検証し、我が国への含意を導き出すことをめざす。

■モデレーター 衛藤幹子(法政大学)
パネリスト:報告者 
三浦まり(上智大学)  「日本におけるジェンダー・クオータの成立条件」
スティール若希 (東京大学) 「民主的平等、政策有効性、リスク軽減:日本政治におけるジェンダー・クオータの緊急の必要性を3.11から考える」
渕元初姫(法政大学) 「スコットランドにおけるジェンダー・クオータ:権限移譲(Devolution)と女性の政治参加」
 討論者
申琪榮 (お茶の水女子大学) 「韓国との比較の視点から」
菊池啓一(筑波大学) 「ラテン・アメリカとの比較の視点から」
福田円(国士舘大学) 「台湾との比較の視点から」

*事前の申し込みはいりません。どなたでも参加できます。

問合せ先
法政大学 法学部 衛藤幹子研究室 03-3264-0709

このページのトップにもどる

小川眞里子教授特別講義

 

日 時
2012年11月12日(月)、11月19日(月)、11月26日(月)の3回
各回とも、10:40‐12:10 
会 場
お茶の水女子大学 共通講義棟1号館2階 204号室 
 小川眞里子先生(ジェンダー研究センター客員研究員・三重大学特任教授)による「科学」をジェンダー分析する「特別講義」が行われます。
 文理融合リベラル・アーツ「テクノサイエンスとジェンダー」の授業の一環ですが、関心のある方は、是非ご参加ください。

第1回 11月12日(月)10:40‐12:10 「科学的な観察」の客観性に潜むものは何か?
第2回 11月19日(月) 10:40‐12:10 リンネの植物分類は何に注目して創られたのか?
第3回 11月26日(月) 10:40‐12:10 人間を哺乳類にしたのは、なぜ?

小川先生の著作には『フェミニズムと科学/技術』、『甦るダーウィン』、翻訳にはいずれもL.シービンガーの『女性を弄ぶ博物学―リンネはなぜ乳房にこだわったのか?』、『植物と帝国―抹殺された中絶薬とジェンダー』、『ジェンダーは科学を変える!?―医学・霊長類学から物理学・数学まで』、『科学史から消された女性たち―アカデミー下の知と創造性』のほか、H.リュープザーメン=ヴァイクマン編著『科学技術とジェンダ― EUの女性科学技術者政策』などがあります。

参加申込
参加希望の方は、氏名、ふりがな、所属、参加希望回を明記の上、 igsoffice@cc.ocha.ac.jpまでメールでお申込みください。
関連プロジェクト
IGSプロジェクト「「科学技術とジェンダー」 に関わる研究の諸局面の検討」
問合せ先
お茶の水女子大学ジェンダー研究センター
〒112-8610 文京区大塚2-1-1 Fax: 03-5978-5845
igsoffice@cc.ocha.ac.jp

このページのトップにもどる

「災害、復興とジェンダー公平な国際共生社会の構築」第1回公開研究会

 

日 時
2012年7月23日(月曜)16:00-17:30
会 場
お茶の水女子大学 本館135号室 カンファレンスルーム 
 5月29日にお茶の水女子大学にて開催した、公開シンポジウム『原発』とサスティナビリティ・サイエンス―ジェンダー視点からの課題を考える」でのテーマをさらに深めるべく、原発・災害・復興・サステイナビリティ、ジェンダーをキーワードに、研究プロジェクトを進めていくことに致しました。
 今回は、先のシンポジウムで理論的枠組みとして論議された、「サステイナビリティ」概念を検討するにあたり、法政大学サステイナビリティ研究教育機構の機構長である、船橋晴俊教授をお招きし、機構の活動と その展開過 程、サスティナビリティ概念について、ご報告頂く研究会を開催します。
 法政大学サステイナビリティ研究教育機構は、多彩な活動を展開しています。現在は特に、震災・原発タスクフォースとして、6 つに研究分野を分けて研究、提言を行っています。また、ジュヌヴィエーヴ・フジ・ジョンソン著(2008=2011)『核廃棄物と熟議 民主主義―倫理的政策分析の可能性』を新泉社より刊行しています。

■報告:舩橋晴俊 (法政大学社会学部教授、法政大学サステイナビリティ研究教育機構長)
■コーディネーター・司会:舘かおる(お茶の水女子大学ジェンダー研究センター教授)

参加申込
参加希望の方は資料準備の都合上、 hirano.keiko@ocha.ac.jp (平野)までご連絡下さい。
主催
お茶の水女子大学 ジェンダー研究センター
協賛
お茶の水女子大学 グローバル協力センター
問合せ先
お茶の水女子大学ジェンダー研究センター
〒112-8610 文京区大塚2-1-1 Fax: 03-5978-5845
事務局担当 hirano.keiko@ocha.ac.jp (平野恵子)

このページのトップにもどる

公開ゼミナール「フェミニズムで読む世界資本主義講座」

 

日 時
2012年7月17日(火曜)18:00-20:45
会 場
お茶の水女子大学 学生センター棟4階 第5会議室 
アメリカのサブプライム金融危機に端を発する世界恐慌は、ヨーロッパ諸国における国家債務危機として様相を変え、世界経済に、新たなる脅威をもたらしています。この間、日本では、サブプライム世界恐慌による実体経済への影響を回復しきれないまま、2011年3月11日、東日本大震災と原発事故を経験しました。その甚大な被害は、日本社会・経済のゆがみをあらわにしたと言えましょう。本公開ゼミナールは、「フェミニズムで読む世界資本主義講座」と題して、世界資本主義の理論、現状をフェミニズムの視点から読み解きながら、オルタナティブな社会再構築のあり方を模索します。

第1回 デヴィッド・ハーヴェイ 『資本の<謎>』を読む
デヴィッド・ハーヴェイの『資本の<謎>世界金融恐慌と21世紀資本主義』を手引きとして、現在、世界を揺るがし続けている、サブプライム世界恐慌がどのようにして生じたのか、その原因と作用について考えます。ハーヴェイの恐慌論をどのように読むか、伊藤誠先生による宇野『恐慌論』の講義を踏まえ、ハーヴェイが言う「二重の閉塞」を乗り越える、フェミニズムの視点からの社会変革の可能性について議論します。

■講師 伊藤誠 (東京大学名誉教授) 「資本の謎」の謎を解く
■ディスカッサント 足立眞理子(お茶の水女子大学大学院教授)
■司会・コーディネーター  落合絵美(お茶の水女子大学大学院)、長田華子(お茶の水女子大学リサーチフェロー)

*テキスト:デヴィッド・ハーヴェイ『資本の<謎>世界金融恐慌と21世紀資本主義』作品社、2012年

参加申込
事前申し込み必要。参加申し込みフォームに記入の上、送信してください。(定員30名になり次第締め切ります)
主催
フェミニズム政治経済学研究会
共催
お茶の水女子大学 ジェンダー研究センター

このページのトップにもどる

公開講演会 日米のワークライフバランス ― ジェンダー格差センシティブな視点から ―

 

日 時
2012年7月2日(月曜)18:00-21:00
会 場
お茶の水女子大学 理学部3号館701号室 
「ジェンダー格差センシティブな働き方と生活の調和」プロジェクトにおける2008-2011年の研究の成果を発信するとともに、米国から「家族ケア責任差別の法理」の提唱者であり、ジェンダー法政策理論の第1人者であるJoan Williams氏、労働市場の非正規化の国際比較研究で著名なSusan Houseman氏を招へいし、米国の状況を学ぶとともに日本への示唆と将来像を考えます。

入場料無料 言語:英語(同時通訳付き)
報告 
スーザン・ハウスマン(アップジョン研究所 主任エコノミスト
 「アメリカの労働市場と家族」

ジョアン・ウイリアムズ(カリフォルニア大学 Hastings校 教授)
 「『家族的責任差別』の概念の生成」

永瀬 伸子(お茶の水女子大学 教授)
 「日本女性のキャリアと出産~両立の現状と課題~」

コメンテーター
 小林洋子(内閣府男女共同参画局 推進課長)
司会
 申キヨン(お茶の水女子大学 准教授)

参加申込
参加申し込みフォームに記入の上、送信してください。(定員150名になり次第締め切ります)
主催
お茶の水女子大学「ジェンダー・格差センシティブな働き方と生活の調和」プロジェクト(文部科学省・日本学術振興会委託事業)
共催
お茶の水女子大学 ジェンダー研究センター
問合せ先
workfam@cc.ocha.ac.jp (事務局) 03-5978-5547

このページのトップにもどる

公開シンポジウム 「原発」と「サステイナビリティ・サイエンス」―ジェンダー視点からの課題を考える

 

日 時
2012年5月29日(火曜)17:30-20:00
会 場
お茶の水女子大学本館135室 カンファレンスルーム生活科学部 会議室本館103号室
コーディネーター・司会
 菅野 琴(ジェンダー研究センター客員研究員/元ユネスコ本部職員)
 舘かおる(ジェンダー研究センター・大学院人間文化創成科学研究科教授)

 本シンポジウムでは、チェルノブイリや福島原発事故の経験を契機に、国際社会における核エネルギー、原子力発電について、「持続可能な地球のための科学」の観点から、考察することを意図している。具体的には、国連諸機関や国際的に活動する諸団体のゲストスピーカーを招き、世界に430基以上も存在する原子炉に対する国際原子力機関IAEAの役割、未来世代への人類の責任、福島の子ども達の状況もふまえたリプロダクティブ・ヘルスの問題等を、ジェンダー視点からの課題として討議する。

報告 
 ■国末憲人   朝日新聞GLOBE副編集長
   国際原子力機関IAEAの役割―保障措置、原子力安全、核セキュリティ

 ■吉田由布子  「チェリノブイリ被害調査・救援」女性ネットワーク事務局長
   放射能汚染が未来世代に及ぼすものーリプロダクティブ・ヘルスの視座からー 
 
 ■堀尾多香   日本ユネスコ国内委員会協力官
  「サステイナビリティ・サイエンス」のあり方―日本ユネスコ国内委員会からの提言― 
 
 ■菊川穫    一般社団法人エル・システマジャパン代表理事
   原発事故後の福島の子どもたち

参加申込
参加希望の方は会場に直接お越しください。

主催
お茶の水女子大学 ジェンダー研究センター
協賛
お茶の水女子大学 グローバル協力センター
問合せ先
お茶の水女子大学ジェンダー研究センター 
〒112-8610 文京区大塚2-1-1
Fax: 03-5978-5845

このページのトップにもどる

日本フェミニスト経済学会2012年度大会

 

日 時
2012年4月21日(土曜)10:00-
会 場
同志社大学今出川キャンパス

共通論題「ワーク・ライフ・コンフリクトの現在」
 川口 章(コーディネーター、同志社大学)

 報告者1:藤本 哲史(同志社大学) 
 報告者2:斎藤 悦子(お茶の水女子大学)
 報告者3:脇坂 明(学習院大学)
 討論者:伊田 久美子(大阪府立大学)

趣旨説明
 日本は、職場における処遇のジェンダー格差が非常に大きい。女性の時間あたり賃金は男性の60%にすぎず、管理職(係長相当職以上)に占める女性の割合は8%にすぎない。このように大きなジェンダー格差が発生する背景には、仕事と家庭の両立が困難なことがある。特に、仕事と育児の両立は難しいために、多くの女性が妊娠や出産を契機に退職し、子どもが大きくなってもフルタイムにはならず、パートタイムとして復帰する。
 その一方で、近年、ワーク・ライフ・コンフリクト(仕事と生活の対立)やワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)に対する関心が高まりつつある。2007年には、ワーク・ライフ・バランス憲章が政労使の合意の上で策定された。なかでも、育児・介護と仕事の両立支援策については、真剣に取り組む自治体、企業、労働組合が増えつつある。
 しかし、ワーク・ライフ・バランス施策をジェンダー平等という観点からみた場合、成果は上がっているのだろうか。男女の固定的役割分担意識は解消しつつあるだろうか 、男性の家事・育児への参加は増加しているだろうか、妊娠や出産で退職する女性は減っているだろうか、女性の職域は拡大しているだろうか、不安定雇用(非正規雇用)の女性への著しい偏りは改善しているだろうか、男性の長時間労働は改善しているだろうか…。どれをとっても、はっきり肯定できるものはない。
 日本フェミニスト経済学会2012年度大会は、「ワーク・ライフ・コンフリクトの現在」を共通論題として、ワーク・ライフ・バランス研究の専門家3人に報告していただく 。藤本哲史氏(同志社大学)は、社会心理学を専攻しており、これまでワーク・ライフ・コンフリクトに起因するストレスに関する研究を数多く手掛けてきた。日本のワーク・ライフ・コンフリクトの現状について、ジェンダーの視点を交えて報告していただく。斎藤悦子氏(お茶の水女子大学)は、生活時間研究の専門家である。生活時間配分に関する詳細なデータを利用し、仕事、家事、社会活動などにおける男女の役割分担や労働時間の二極化の実態などについて報告していただく。脇坂明氏(学習院大学)は、女性のキャリア形成や企業における女性活用施策に関する研究の第一人者である。企業におけるワーク・ライフ・バランス施策の実態や、その施策が企業における女性の活躍にもたらす効果および問題点などについて報告していただく。
 (足立 眞理子)

共通論題テーマ:「ワーク・ライフ・コンフリクトの現在」

参加費
会員 2000円, 非会員 3000円(学生等は2000円)
協賛
お茶の水女子大学ジェンダー研究センター(IGS)
【連絡先】
JAFFEホームページ

このページのトップにもどる


 

お茶の水女子大学ジェンダー研究センター
〒112-8610 東京都文京区大塚2-1-1 Tel. 03-5978-5846 Fax. 03-5978-5845