ジェンダー研究の国際的拠点 - お茶の水女子大学 ジェンダー研究センター
 

IGS通信2号

2001年2月15日

世界銀行主催「第2回グローバル・ディベロップメント・ネットワーク年次会合」でナレッジ・フェアーにパネル出展!

講義内容

ジェンダー研究センターは,昨年12月11日~13日にかけて都内で開催された世界銀行主催の国際会議,第2回グローバル・ディベロップメント・ネットワーク年次会合でナレッジ・フェアにパネル出展を行いました。同会議は,途上国開発に関わる研究者,政策立案者の国際的なネットワーキングを目的としています。

今回のテーマは「経済学を越えて――開発への学際的アプローチ」で,ノーベル経済学賞受賞者のアマルティア・セン氏をはじめ,開発学領域の著名な研究者が世界各地から多数参加しました。また,ナレッジ・フェアには各国の非営利研究機関50団体――うち,日本の大学機関は本学を含め3校――が参加しましたが,当センターは英語のカラーパネル4枚にその活動の紹介と開発へのジェンダーの視点を踏まえた研究成果を展示しました(パネルはホームページに掲載中です。URLは下記の通り)。
http://www.igs.ocha.ac.jp/GDN2000_Panel/GDN2000_panels.html
また,本学大学院博士前期課程<開発・ジェンダー論コース>の教育内容についても紹介を行いました。展示ブースには国内外多数の参加者が訪れ,当センターへの強い関心を感じ取ることができました。

なお今回の展示にあたっては本学国際交流基金の援助を受けました。ここに記して謝意を表します。

シンポジウム「アジアにおけるグローバル化とジェンダー」のお知らせ

お茶の水女子大学ジェンダー研究センターは,本学「グローバル化とジェンダー規範」研究会と共催で「アジアにおけるグローバル化とジェンダー」のテーマのもとに,下記の要領でシンポジウムを開催いたします。大学内外に開かれたシンポジウムですので,どうぞふるってご参加ください。

基調報告

タニ・E・バーロウ(本学ジェンダー研究センター外国人客員教授,ワシントン大学女性学部教授 )
「地域再編途上のアジアにおけるジェンダー ―アメリカ合州国におけるアジア地域研究の視点から」

パネリスト

吉村真子(法政大学社会学部助教授)
「グローバル化のもとでの東南アジアにおける労働とジェンダー ―マレーシアのケース」

戒能民江(本学生活科学部教授)
「台湾におけるDV防止法の制定とグローバル化」

舘かおる(本学ジェンダー研究センター教授)
「〈日本女性〉の複層化と国際人権レジーム」

コメンテーター:石塚道子(本学文教育学部教授)・田嶋淳子(淑徳大学社会学部教授)
通訳:伊藤るり(本学ジェンダー研究センター教授)

シンポジウム要項

開催日時: 2001年3月22日(木)午後1時半~5時 
開催場所: お茶の水女子大学理学部3号館7階701大講義室
参加費: 無料。
交通機関: 丸の内線茗荷谷駅、もしくは有楽町線護国寺駅から徒歩10分。大学構内入校の際、正門と南門にて身分証明書の提示を願いすることがあります。ご協力をよろしくお願い致します
申し込み方法: 別紙ファックス送信用フォーマットをご利用ください。E-mailでお申し込みになる場合は,別紙フォーマットを参考に,お名前・連絡先等をはっきりとわかるようにご記入ください。
申し込み締切: 3月12日(月)
(会場・資料準備の都合上,できるだけ締切日までにお申込ください)
申し込み先: お茶の水女子大学ジェンダー研究センター 3月22日シンポジウム事務局宛
(宛先を必ずご明記ください)
住所 :〒112-8610 文京区大塚2-1-1
Fax: 03-5978-5845 URL: http://www.igs.ocha.ac.jp/ 
E-mail: igs@cc.ocha.ac.jp(件名に「夜間セミナー参加」と明記してください)

タニ・バーロウ教授送別会のお知らせ

昨年10月に当センター外国人客員教授として着任されたタニ・バーロウ教授の滞在も,いよいよ3月末で終了します。上記シンポジウムの終了後,午後5時半より,タニ・バーロウ先生を囲み,シンポジウム懇親を兼ねた送別会を開催いたします。会場は,本学附属図書館第二会議室です。 なお,送別会への参加費として別途1000円を申し受けます。 参加を希望される場合は,別紙フォーマットを参考に,3月12日(月)までに当センター宛にお申し込みくださいますようお願い申し上げます。(Fax送付用紙はMS-Word形式でもダウンロード可)

Information

2000年11月,お茶の水女子大学ジェンダー研究センター研究プロジェクト「アジアにおけるリプロダクティブ・ヘルス/ライツ」に関する研究(1996年5月~2000年3月,「ジェンダーと健康(GHS)研究会」主催)の研究成果として,原ひろ子・根村直美編『健康とジェンダー』(明石書店)が刊行されました。「健康」は,現代におけるキーワードのひとつとして,万人によって追求されるべきものであるかのように語られています。本書は,その「健康」の概念を「ジェンダー」の視点から再検討すべくまとめられた一冊となっています。

1章から4章は,欧米および日本における広い意味での「健康」概念の諸相を検討した論文から成り(根村直美・宮原忍・大井玄・松原洋子),5章から7章は「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」の概念を明確化・具体化する論文,および「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」の概念と政策の関係を考察する論文から構成されています(柘植あづみ・芦野由利子・兵藤智佳)。また,続く8章から11章では,「健康」とくに「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」に関わる具体的な事例に即し,「ジェンダー」のあり方の考察が試みられています(高橋都・浮ケ谷幸代・戈木クレイグヒル滋子・東優子)。そして,12章・13章では,「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」視点の導入が望まれる政策の事例が検討されています(田澤薫・中山まき子)。
ジェンダー研究センターでは,編者・根村(IGS研究員)を通じて,通常2800円+消費税のところ2500円にて入手していただくことができます。お問い合わせは,当センター根村宛にFAXかE-mailにてご連絡ください。なお,宛先を『健康とジェンダー』担当・根村と,ご明記くださいますようお願い申し上げます
(Fax:03-5978-5845/E-mail:igs@cc.ocha.ac.jp)。

発行:お茶の水女子大学ジェンダー研究センター (Institute for Gender Studies, the)
〒112-8610 文京区大塚2-1-1  Fax: 03-5978-5845
E-mail: igs@cc.ocha.ac.jp  URL:http://www.igs.ocha.ac.jp/

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