ジェンダー研究の国際的拠点 - お茶の水女子大学 ジェンダー研究センター
 

IGS通信9号

2002年10月16日

お茶の水女子大学ジェンダー研究センターは、下記の要領で公開シンポジウムを開催いたします。このシンポジウムは今年10月より始まった大学院ジェンダー論講座講演会シリーズの第3回に当たります。(第2回につきましては後記のInformationをご覧下さい)大学内外に開かれたシンポジウムですので、どうぞふるってご参加ください。

公開シンポジウムのご案内

お茶の水女子大学ジェンダー研究センター/本学人間文化研究科博士後期課程人間発達科学専攻ジェンダー論講座 共催, 大学院ジェンダー論講座講演会シリーズ「女性と社会保障・家族政策」第3回公開シンポジウム
グローバル化とオランダの福祉国家 ―ケアにおける私的領域 ・公的領域の問題をめぐって―
Globalisation and a Welfare State: The Issue of Private and Public Care -The Issue of the Netherlands-

カルラ・リッセーウ教授(Prof. Carla Risseeuw)
お茶の水女子大学ジェンダー研究センター外国人客員教授
オランダ、ライデン大学

講演にあたって

北欧の福祉国家は現在、新しい排除の基準を伴う急激な改革と縮小を迫られている。オランダの政策は、福祉サービスの面では市民権と平等をめぐる進歩的な解釈が貫かれる一方で、伝統的なジェンダー観と核家族観に依拠するという、ねじれを示している。講演では公的、私的領域でのケアとその過小評価の問題、さらにはワークシェアリングの問題にも言及することになるだろう。

コメンテーター: 久場嬉子(龍谷大学経済学部教授)、廣瀬真理子(東海大学教養学部助教授)
司会: 袖井孝子(お茶の水女子大学生活科学部教授)、平岡公一(お茶の水女子大学文教育学部教授)
通訳: 伊藤るり(お茶の水女子大学IGS教授)

シンポジウムの要項

開催日時: 2002年11月21日(木)午後5時~7時
開催場所: お茶の水女子大学理学部3号館会議室
使用言語: 講義は英語。ただし、質疑応答については日英逐語通訳の予定。
参加費: 無料。当日配布する資料等の実費、参加費をいただきます。
交通機関: 丸の内線茗荷谷駅、もしくは有楽町線護国寺駅から徒歩10分。
申し込み方法: 別紙ファックス送信用フォーマットをご利用ください。
E-mailでお申し込みになる場合は、フォーマットを参考に、お名前・連絡先等をはっきりとわかるようにご記入ください。件名に「11月21日公開シンポジウム参加」と明記してください。
申し込み締切: 11月12日(火) 会場・資料準備の都合上、できるだけ締切日までにお申込ください。
申し込み先: 国立大学法人 お茶の水女子大学ジェンダー研究センター 夜間セミナー事務局 宛
住所 :〒112-8610 文京区大塚2-1-1
Fax: 03-5978-5845 URL: http://www.igs.ocha.ac.jp/ 
E-mail: igs@cc.ocha.ac.jp(件名に「夜間セミナー参加」と明記してください)

カルラ・リッセーウ教授送別会のお知らせ

本年4月に当センター外国人客員教授として着任された、カルラ・リッセーウ教授の滞在も、いよいよ11月で終了します。上記公開シンポジウムの終了後、午後7時15分から、カルラ・リッセーウ先生を囲み、懇親を兼ねた送別会を開催いたします。会場は、本学附属図書館第二会議室です。
なお、送別会への参加費として別途1500円を申し受けます。参加を希望される場合は、別紙フォーマットを参考に、11月12日(火)までに当センター宛にお申し込みくださいますようお願い申し上げます。

Information

★大学院ジェンダー論講座講演会シリーズ「女性と社会保障・家族政策」第2回のご案内

題目:「フランス語圏諸国のジェンダーと少子化、家族政策」
講師:マリー=テレーズ・ルタブリエ (フランス・公共行政法人 雇用研究センター上級研究員)
日時:2002年11月19日(火)13:30-15:20
場所:お茶の水女子大学附属図書館第二会議室
申込:お名前・ご所属をご記入の上、「11/19フランス家族政策についての講演参加希望」と明記し、大学院人間文化研究科坂本有(QYQ06001@nifty.ne.jp)宛にE-mailにてお申込下さい。
備考:講演は英語。質疑応答には必要に応じて日本語通訳あり。
ルタブリエ氏は、仕事と家族との関係、雇用・家族・男女平等に関する公共政策などをご専門としていらっしゃいます。
フランス語圏諸国の現状について直接お話を伺える機会ですので、皆様ふるってご参加ください。

★昨7月29日(月)午後6時より、ジュリー・フルチャー氏(全米反DVコアリション公共政策部長)による公開セミナー「司法のDV対応の発展と充実―警察、裁判所、検察等の司法のDV認識の変革をめざして―」を開催いたしました。
コメンテーターには角田由紀子氏(弁護士)、原田恵理子氏(全国婦人相談員協議会会長)を迎え、戒能民江教授(本学)の司会で、学内外から30名の方が活発な議論に参加して下さいました。ご参加、ご協力いただきました皆様には心より感謝申し上げます。

★昨5月25日(土)に開催いたしました公開シンポジウム「国際協力における大学の役割―ジェンダー課題を中心に―」の記録集がまとめられました。本記録集には各報告者の報告・当日配布された資料が所収されています。以下に、目次より主な掲載内容をご紹介いたします。

第I部 国際協力とジェンダー研究 ― その現状と課題
国際協力へのジェンダー研究の視点―WID/GADと日本の状況     伊藤るり
International Cooperation and Gender Studies in the Netherlands カルラ・リッセーウ
アジアにおけるジェンダー研究ネットワークの必然性と可能性  大沢真理

第II部 国際協力における大学の役割
日本の大学における開発研究教育の現状と課題     長田博
アジア工科大学院大学(AIT)ジェンダーと開発専攻(GenDev)の現状と課題 日下部京子
AIT Gender Workshop参加報告  平野恵子/加賀谷真梨/ブレンダ・テネグラ
アフガニスタンの女性支援と女子大学コンソーシアム   篠塚英子
国際協力と人材養成   伊藤光子
ジェンダーの視点からの国際協力と大学の役割―シンポジウムを終えて 舘かおる

★ 上記シンポジウムでも報告されたタイのアジア工科大学(AIT, Asian Institute of Technology)スプリング・ワークショップ「ジェンダーと開発」は今年度も本学院生を募り、行なわれます。日程は平成15年2月下旬~3月上旬の予定です。ワークショップの詳細は、決まり次第、ホームページ等でお知らせする予定です。

発行:お茶の水女子大学ジェンダー研究センター (Institute for Gender Studies, the)
〒112-8610 文京区大塚2-1-1  Fax: 03-5978-5845
E-mail: igs@cc.ocha.ac.jp  URL:http://www.igs.ocha.ac.jp/

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