ジェンダー研究の国際的拠点 - お茶の水女子大学 ジェンダー研究センター
 

IGS通信18号

2004年9月1日

ジェンダー研究センターでは下記の要領で国際シンポジウム、講演会を開催致します。
大学内外に開かれたセミナーですので、皆様どうぞふるってご参加ください。

国際シンポジウムのお知らせ

国際シンポジウム
「アジアのモダンガールと<世界>―グローバル資本・植民地的近代・メディア表象―」
"MODERN GIRL, ASIA AND BEYOND:GLOBAL CAPITAL, COLONIAL MODERNITIES AND MEDIA REPRESENTATIONS"
■共催■「東アジアにおける植民地的近代とモダンガール」研究会 お茶の水女子大学ジェンダー研究センター
■協力■ワシントン大学「世界のモダンガール」研究会
■助成■独立行政法人国際交流基金
■助成■ワシントン大学(シンプソン人文学センター、大学院、学芸学部、 トランスナショナル学研究所、ジャクソン国際学研究所)

第1部:ワシントン大学「世界のモダンガール」研究会プレゼンテーション

プレゼンテーター:タニ・バーロウ、マドレーヌ・ユィ・ドン、ウタ・ポイガー、
プリティ・ラママーシー、リン・トーマス、アリス・ワインバウム(全て米国・ワシントン大学)
司会:伊藤るり(IGS)

第2部:パネル討論「アジアとモダンガール」

パネリスト:足立真理子(大阪女子大学)、洪郁如(明星大学)、キム・ウンシル(梨花女子大学校/IGS客員)、小檜山ルイ(東京女子大学)、ヴェラ・マッキー(メルボルン大学)
司会:舘かおる(IGS)

お茶の水女子大学ジェンダー研究センター(IGS)では、「東アジアにおける植民地的近代とモダンガール」研究会との共催によるシンポジウムを、上記の通り開催いたします。
  日本では「モガ」の略称で知られてきた「モダンガール」は、従来、1920年代から30年代にかけての、都市大衆消費文化の勃興を表現する、端的な社会 現象のひとつと目されてきました。これに対して、今回のシンポジウムは、モダンガール現象を単に一国内にとどまらない、世界各地に同時多発的に見られた国 際的な社会現象として位置づけます。そして、特にアジアの文脈でのこの現象の展開と意義の解明を目指します。
  本シンポジウムは、モダンガール現象をグローバル化研究の視座から新しく捉え直すうえで、注目すべき成果をあげてきた米国・ワシントン大学「世界のモダ ンガール」研究会のメンバーをはじめ、国内外の多彩なジェンダー研究者の協力を得て開かれます。アジアのモダンガール現象を〈世界〉のなかに位置づける、 きわめて興味深い視座の数々を提供する場となるでしょう。
  皆様ふるってご参加ください。

国際シンポジウム要項

開催日時: 9月25日(土)。午後1時半~5時。(開場1時)
開催場所: 東京ウィメンズプラザ・ホール
(渋谷区神宮前5-53-67〒150-0001 Tel: 03-5467-1711(代))
使用言語: 英語、日本語、韓国語(日英、日韓同時通訳付)
参加費: 無料
交通機関: 東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線 表参道駅:B2出口、徒歩7分
JR山手線、東急東横線、京王井の頭線 渋谷駅:徒歩12分。
申し込み方法: お申し込みは、別紙のファックス送信用フォーマットをご利用ください。E-mailにてお申し込みになる場合は、お手数ですが、別紙の項 目を参考にして、連絡先等はっきりわかるようにご記入ください。(お申し込み受領のご連絡は行いませんがご了承ください。)
申し込み締切: 9月18日(土)午後5時までにお申し込みください。
申し込み先: 国立大学法人 お茶の水女子大学ジェンダー研究センター モガ研究会 宛(宛先をご明記ください)住所 :〒112-8610 文京区大塚2-1-1
Fax: 03-5978-5845 URL: http://www.igs.ocha.ac.jp/ 
E-mail: igs-ev@cc.ocha.ac.jp(件名に「モガシンポジウム参加」と明記してください)

講演会「植民地期ケニアにおける女性性器切除反対運動とその教訓」のお知らせ

国立大学法人お茶の水女子大学ジェンダー研究センター主催講演会
植民地期ケニアにおける女性性器切除反対運動とその教訓
―メルー地域における1956年禁止令を中心に―
Lessons from Colonial Campaigns Against Female Genital Cutting: 1956 Ban in Meru, Kenya

講師:リン・トーマス(ワシントン大学歴史学部助教授)
司会:伊藤るり(IGS教授)、澤田佳世(日本学術振興会特別研究員)
9月28日(火)午後6時より
お茶の水女子大学附属図書館第2会議室にて
  お茶の水女子大学ジェンダー研究センターでは、米国・ワシントン大学歴史学部助教授のリン・トーマス(Lynn M. Thomas)をお迎えし講演会を開催いたします。
  リン・トーマス(Ph.D、ミシガン大学、1997年)は、米国・ワシントン大学歴史学部助教授。ジェンダーの視点に立った近現代アフリカ史をリードする 新世代研究者のひとりです。1996年にGender and History誌に発表された論文“‘Ngaitana (I will circumcise myself)’: The Gender and Generational Politics of the 1956 Ban on Clitoridectomy in Meru, Kenya”では、ケニアにおけるFGM論争の多面的な歴史を詳細に検討し、一躍注目されるようになりました。また、昨年、カリフォルニア大学出版会から 刊行された『子宮の政治学』では、植民地支配下の、そして独立以後のポストコロニアルなケニアにおいて、「女子割礼」、中絶、出産、婚姻前妊娠といった現 象がなぜ、そしてどのようにして激しい論争と介入の対象となってきたのかを綿密に考察しています(Politics of the Womb: Women, Reproduction, and the State in Kenya, University of California Press, 2003)。トーマスが現在関心を寄せているのは、1930年代から80年代にかけてのケニア、ガーナ、南アフリカで繰り広げられた「モダンガール」をめ ぐる論争です。主として欧米で議論されてきたこの主題を、トーマスは20世紀アフリカにおけるジェンダー・ポリティクス、人種、そして消費が交差する問題 として捉え直し、これをトランスナショナルな歴史として再構成しようとしています。このたびは、前記の国際シンポジウム「アジアのモダンガールと〈世界〉」参加のための来日です。

実行委員会:大橋史恵、澤田佳世、長谷川和美、松本彩子

講演会要項

開催日時: 9月28日火曜日。午後6時~8時
開催場所: お茶の水女子大学附属図書館第2会議室。
使用言語: 講義は英語。日英逐次通訳つき。
参加費: 無料
交通機関: 丸の内線茗荷谷駅、もしくは有楽町線護国寺駅から徒歩10分。 大学構内入校の際、正門と南門にて身分証明書の提示をお願いすることがあります。
ご協力の程よろしくお願い致します。
申し込み方法: お申し込みは、別紙のファックス送信用フォーマットをご利用ください。E-mailにてお申し込みになる場合は、お手数ですが、別紙の項 目を参考にして、連絡先等はっきりわかるようにご記入ください。(お申し込み受領のご連絡は行いませんがご了承ください。)
申し込み締切: 9月21日(火)午後4時。(締め切り後のお申し込みは、講演会実行委員会までご連絡ください)
申し込み先: 国立大学法人 お茶の水女子大学ジェンダー研究センター リン・トーマス博士講演会実行委員会 宛(宛先をご明記ください)
住所 :〒112-8610 文京区大塚2-1-1
Fax: 03-5978-5845 URL: http://www.igs.ocha.ac.jp/ 
E-mail: igs@cc.ocha.ac.jp(件名に「リン・トーマス講演会参加」と明記してください)

Information

お茶の水女子大学21世紀COEプログラム「ジェンダー研究のフロンティア」一般公開セミナーのご案内(9月)
★9月10日(金)18:00~21:00  研究会「ポストゲノム時代における生物医学とジェンダー」第8回
【報告】松原洋子教授(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
【報告タイトル】「遺伝的市民権とは何か」
【場所】お茶の水女子大学附属図書館第二会議室
参加をご希望の方は事前にCOEgender@aol.comまでご連絡ください。

★9月13日(月)~9月15日(水) (2泊3日)
  「ポストゲノム時代における生物医学とジェンダー」若手研究者のためのワークショップ
生 殖医療、ヒト胚の扱い、出生前診断、遺伝子診断、胎児組織の利用、医科学研究や技術のリテラシー、インフォームド・コンセント等の問題にも触れながら、健 康志向の強い現在の社会がどこへ向かおうとしているのか、生物医学とジェンダーの視点から検討します。参加者にはそれぞれが現在取り組んでいる研究の報告 と、その研究分野からこのワークショップのテーマに関連づけて問題提起してもらい、全体討論します。交通費、宿泊費等についてはF-GENSで負担しま す。
【講師】鈴木良子(フリーライター、厚生科学審議会生殖補助医療部会の委員をご経験)
【講師】柄本三代子(法政大学非常勤講師等)
【場所】長野県諏訪郡原村中央高原
参加をご希望の方は事前にCOEgender@aol.comまでご連絡ください。

★9月17日(金)14:00~16:30  講演会「日本文学領域主催 第二回講演会(タイトル未定)」
【講演者】飯田祐子(神戸女学院大学)
【コメンテーター】松下浩幸(明治大学)【司会】菅聡子(お茶の水女子大学)
【場所】お茶の水女子大学共通講義等2号館102室
申し込みは不要、どなたでもご参加いただけます。お問い合わせは、下記まで。
お茶の水女子大学COE「ジェンダー研究のフロンティア」事務局
(TEL:03-5978-5547 FAX:03-5978-5548 E-mail:f-gens@cc.ocha.ac.jp)

★6月から当センター外国人客員教授として着任されたローダ・アンガー教授の滞在は7月末で終了しました。夜間セミナーには毎回多くの方々にお越しいただき、ありがとうございました。

★8 月5日からキム・ウンシル梨花女子大学校女性学部准教授・同大学校アジア女性学センター長がジェンダー研究センター客員教授として赴任されました。キム先 生はまず9月25日の国際シンポジウムでプレゼンテーションをされますが、11月頃から夜間セミナーを開催する予定です。詳細は後日改めてお知らせいたし ます。

★シンシア・エンロー平成14年度IGS客員教授のエッセイ「フェミニストは<軍事化された男らしさ>から目を離さない」がふぇみん婦人民主新聞8月15日号の特集欄に掲載されました。ぜひ一読ください。

★ 今年度IGS通信の会員登録を継続ご希望で、まだお申し込みいただいていない方は、通信費・事務手数料1200円を切手にて、ジェンダー研究センターにご 送付ください。また、新規会員をご希望の方や、ご住所等に変更等がありました場合は、その旨ご一報いただけましたら幸いです。

発行:お茶の水女子大学ジェンダー研究センター (Institute for Gender Studies, the)
〒112-8610 文京区大塚2-1-1  Fax: 03-5978-5845
E-mail: igs@cc.ocha.ac.jp  URL:http://www.igs.ocha.ac.jp/

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