ジェンダー研究の国際的拠点 - お茶の水女子大学 ジェンダー研究センター
 

IGS通信10号

2002年12月27日

お茶の水女子大学ジェンダー研究センターは、2003年1月から3月まで、アメリカ・クラーク大学政治学・国際関係学教授のシンシア・エンロー先生を当センター客員教授としてお迎えし、1月16日(木)と3月15日(土)に公開講演会を、また1月30日(木)より4回にわたり(1月30日、2月13日、20日、27日)「ミリタリズムとジェンダー」をテーマとした夜間セミナーを開催いたします。大学内外に開かれた講演会ですので、どうぞふるってご参加ください。

シンシア・エンローIGS客員教授 第1回公開講演会のお知らせ

「フェミニズムで読む国際政治」
How Does a Feminist Curiosity Make Us All Smarter About International Politics Today?

シンシア・エンロー
お茶の水女子大学ジェンダー研究センター外国人客員教授
クラーク大学政治学・国際関係学教授

エンロー教授のご専門は国際政治学で、「軍事化」の問題をジェンダー、エスニシティの視点で研究するうえで、先駆者の役割を果たしてこられました。代表作『バナナ、ビーチと基地』(1990)や『戦争の翌朝』(1993)がそうであるように、植民地主義、ナショナリズム、観光、軍事基地、政治経済のグローバル化といった諸現象をフェミニズムの諸概念を用いて分析し、具体的な事象の中に埋め込まれたジェンダーの力学の構築過程を究明する研究手法に特色があります。  9.11以後の世界情勢は、「軍事化」の加速的展開を示しています。講演会、及び夜間セミナーでは、ジェンダーの視点に立った国際政治・国際経済の分析、軍隊、アフガニスタンなど、幅広い研究テーマについてご講演いただきます。新たな視座や論点を拓き、議論を深める機会にもなるかと思いますので、ぜひ皆様お誘い合わせのうえ、ご参加ください。

公開講演会の要項

開催日時: 2003年1月16日(木)午後6時半~8時半
開催場所: お茶の水女子大学理学部3号館7階701室
使用言語: 講演は英語で行われます。通訳がつきます。
参加費・資料代: 当日、資料代として実費を申し受けます。
交通機関: 営団地下鉄丸の内線茗荷谷駅、営団地下鉄有楽町線護国寺駅よりいずれも徒歩10分
申し込み方法: 別紙ファックス送信用フォーマットをご利用ください。E-mailでお申し込みになる場合は、フォーマットを参考に、お名前・連絡先等をはっきりとわかるようにご記入ください。
申し込み締切: 2003年1月10日(金)2:00pm 会場・資料準備の都合上、できるだけ締切日までにお申込ください。
申し込み先: お茶の水女子大学ジェンダー研究センター 1月16日公開講演会事務局宛
(宛先を必ずご明記ください)
Fax: 03-5978-5845 URL: http://www.igs.ocha.ac.jp/ 

第12回夜間セミナーのお知らせ

お茶の水女子大学ジェンダー研究センター(IGS)主催 第12回夜間セミナー
「ミリタリズムとジェンダー」
Militarism and Gender

シンシア・エンロー (Prof. Cynthia Enloe)
お茶の水女子大学ジェンダー研究センター外国人客員教授
クラーク大学政治学・国際関係学教授

講義内容

I. 2003年1月30日(木)
フェミニズムから見た〈国際政治経済〉
―グローバル化された『低賃金労働』を考察する―
Making Feminist Sense of "International Political Economy"
: Feminists looking at Globalized "Cheap Labor"

コメンテーター:上野千鶴子(東京大学教授)
司 会:舘かおる(本学教授)、御巫由美子(国際基督教大学準教授)

II. 2003年2月13日(木)
フェミニズムから見た〈安全保障〉
Making Feminist Sense of "National Security"

コメンテーター: 御巫由美子
司 会: 舘かおる、伊藤るり(本学教授)

III. 2003年2月20日(木)
なぜ軍内部の女性に注目するのか?
Why Pay Close Attention to Women in Militaries?

コメンテーター: 佐藤文香(慶応義塾大学SFC研究所 訪問研究員)
司 会: 舘かおる、御巫由美子。

IV. 2003年1月27日(木)
アフガニスタンの女性から学ぶこと
Lessons from the Women in Afghanistan

コメンテーター: 竹中千春(明治学院大学教授)
司 会: 舘かおる、御巫由美子

夜間セミナー要項

開催日時: 2003年 1/30、2/13、2/20、2/27。いずれも木曜午後6時半~8時半。
開催場所: お茶の水女子大学内。 
1/30、2/27は理学部3号館会議室、2/13、2/20は附属図書館第二会議室。
使用言語: 講義は英語。ただし、質疑応答については日英逐語通訳の予定。
参加費: 当日配布するレジュメ・資料について、実費を申し受けます。
交通機関: 丸の内線茗荷谷駅、もしくは有楽町線護国寺駅から徒歩10分。
申し込み方法: お申し込みは、別紙のファックス送信用フォーマットをご利用ください。E-mailにてお申し込みになる場合は、お手数ですが、別紙の項目を参考にして、参加日や連絡先等はっきりわかるようにご記入ください。
なお、単位認定を希望する本学院生は、必ず各自で、学務課教務係に申し出て、所定の手続きを行ってください。その場合、学務課とIGSそれぞれに申請する必要があります。IGSへの申し込みは、別紙のフォーマットをご利用ください。
申し込み締切: 資料準備の都合上、1月23日(木)2:00pmまでにお申し込みください。
申し込み先: お茶の水女子大学ジェンダー研究センター 
シンシア・エンロー教授夜間セミナー事務局 宛 (宛先をご明記ください)
住所 :〒112-8610 文京区大塚2-1-1
Fax: 03-5978-5845 URL: http://www.igs.ocha.ac.jp/ 
E-mail: igs@cc.ocha.ac.jp(件名に「夜間セミナー参加」と明記してください)

 

Columns

★昨11月21日(木)午後5時より、本学人間文化研究科博士後期課程人間発達科学専攻ジェンダー論講座とIGSとの共催により、カルラ・リッセーウIGS客員教授の公開シンポジウム「グローバル化とオランダの福祉国家―ケアにおける私的領域 ・公的領域の問題をめぐって―」を開催いたしました。この公開シンポジウムは、博士後期課程ジェンダー論講座の講演会シリーズ「女性と社会保障・家族政策」の第3回となるものでした。

 カルラ・リッセーウ教授の講演の後、コメンテーターとしてお迎えした久場嬉子教授(龍谷大学経済学部)、廣瀬真理子助教授(東海大学教養学部)からの豊富な知識に基づいたコメント、フロアを交えた活発な意見交換や質疑応答等、充実したシンポジウムとなりましたこと、ご参加いただきました皆さまには心より感謝申し上げます。

 なお、カルラ・リッセーウ教授は日本での滞在を終えられ、12月2日、ご帰国の途につかれました。

★タイのアジア工科大学(AIT, Asian Institute of Technology)スプリング・ワークショップ「ジェンダーと開発」は、今年度も行なわれます。日程は平成15年2月23日(日)~3月8日(土)です。今年度は学部学生も参加の予定で、それぞれの研究関心で日系企業やNGOを訪問し、フィールドワーク経験を積む貴重な機会とするべく、準備を進めています。

Information

★2003年3月15日(土) 公開講演会のご案内

シンシア・エンロー先生をお迎えしての第2回公開講演会、「軍事化の進行を知るためにHow Can We Tell If We Are Militarized? Some Feminist Clues」(仮題)を2003年3月15日(土)午後2時~5時(場所:お茶の水女子大学理学部3号館701室)に開催する予定です。詳細は後日ご案内致しますので、皆様ふるってご参加下さい。

発行:お茶の水女子大学ジェンダー研究センター (Institute for Gender Studies, the)
〒112-8610 文京区大塚2-1-1  Fax: 03-5978-5845
E-mail: igs@cc.ocha.ac.jp  URL:http://www.igs.ocha.ac.jp/

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